錦鯉初心者講座

錦鯉の特徴と見極め方

錦鯉の大きさ

大きなものは体調が1mほどになります。
品評会において錦鯉の大きさは、次のように分類されます。

幼魚の部
第15部 ~15cm
第20部 15cm~20cm
第25部 20cm~25cm

若鯉の部
第30部 25cm~30cm
第35部 30cm~35cm
第40部 35cm~40cm

成魚の部
第45部 40cm~45cm
第50部 45cm~50cm
第55部 50cm~55cm

壮魚の部
第60部 55cm~60cm
第65部 60cm~65cm
第70部 65cm~70cm

巨鯉の部
第75部 70cm~75cm
第80部 75cm~80cm

大魚の部
第85部 80cm~85cm
第90超部 85cm~


錦鯉の寿命

錦鯉は、20~30年くらい生きると見られていますが、健康な鯉なら50~70年ほどの寿命といわれています。
日本で確認されている鯉の長寿の記録は、岐阜県東白川村の越原家の池で飼育され、1751年に生まれたといわれる緋鯉の「花子」で226歳まで長生きしたとされています。
わずか4~5年で大きく成長して成魚となり、交配可能な状態となります。
ただ、観賞用の錦鯉について、その鑑賞用としての評価を受ける期間は錦鯉各々によって異なります。


性別からみた特徴

良い体形のほとんどはメス。肉付きの良い鯉ほど美しいとされます。
理想的な体形は、真ん中が糸巻きのようにふっくらとしてボリューム感のあるもので、メスに多く見られる体系です。
一方オスは上半身が太めで、筋肉が発達しているため、野球のバットのような体形になります。
品評会等では、真ん中が糸巻きのようにふっくらとしてボリューム感のある錦鯉の方が評価が高いため、錦鯉の価格もメスの方が高価となっています。


錦鯉の体形

体形の中で特に大事なのが頭の形。滑らかなラインがよしとされます。尖っていたり角ばっていたりしてはダメ。
ふっくらとして頭の形がよいとされるものが良いものとされます。
体形上の欠点とされる点は次のような内容です。

  1. 体のボリュームの問題
    体幅にボリュームが足りなかったり、痩せ過ぎている。または異常に太りすぎているている
  2. 体形の問題
    体形の片方が出ていて左右均等でなかったり、横から見たとき、上反りの体形になっているもの。
    鼻先、背びれ、尾びれをつなぐ線がまっすぐでないなどバランスに問題がる錦鯉。
    その他、体高が低すぎたり、尾筒が細すぎるものも良しとされない。
  3. 頭の形の問題
    頭が短すぎたり、尖ったり、凹んでいたりする。
  4. 手びれの問題
    左右の大きさが同一でなかったり、大きすぎたり、小さすぎたりする。
    尖りすぎているものや裂けているものも良しとされない。
  5. 目が飛び出している
  6. 4本の髭が揃っていない
  7. 口が極端に下を向いている


色彩

錦鯉を代表する色彩は、「赤・黒・白」の3色で、赤は「緋」、黒は「墨」、白は「白地」と呼ばれています。
その他にも「青色」「黄色」「緑色」「茶色」など様々な色彩の錦鯉がありますがありますが、色の濃い、ムラの無い明るい色彩のものが好まれます。

[緋](赤色)
色の濃い、ムラの無い明るい緋色の錦鯉が好まれます。
色が薄くなったり、呆けていたり、どす黒かったり、濃淡があったりするムラのある錦鯉は好まれません。

[墨](黒色)
漆のようなツヤがあって、べっとりとした濃い墨が理想です。
墨色の部分に薄い箇所があったり、色の境目がぼやけたりしている錦鯉は好まれません。
ただ、幼少時代は薄く見えても成長後に現れてくる沈み墨があるため、墨質は長い目で見る必要があります。

[白地](赤色)
白地は、雪のように白い純白のものが良質とされます。


斑紋と模様

錦鯉の斑紋については、1箇所の非門の連続模様より、数箇所に斑紋が分かれているものの方が人気があります。
模様は、前後左右にバランスが取れたものが基本で、上半身だけや下半身だけといった片側に偏った模様のものは美しいとされません。
品種によって、その模様の評価に特徴が異なります。
錦鯉が小さいときは、斑紋の散らばり具合がバランスよく見えますが、大きくなるにつれ大き目の斑紋の方が安定感がよく好まれます。


キワとサシ

頭部から見て、後ろ側と右横、左横の三方を「キワ」と呼び、斑紋の頭部周辺部分を「サシ」と呼んでいます。
「キワ」には、鱗1枚ごとに丸みのある「ウロコギワ」と、剃刀で切ったような直線的な「カミソリギワ」の2種類に分類され、クッキリ呆けていないものが好まれます。
「サシ」には、錦鯉の地体のウロコの下に別の色のウロコが差し込んでいる状態で、「サシ」の部分は2つの色が重なった色となります。
紅白であれば、白地の地体に緋色のウロコが差し込んでピンク色になります。
サシは、その色の濃さに関わらず、均一に揃っていて成長するにつれ見えにくくなって境界線がはっきりとする錦鯉が良質とされます。
逆にサシが増えたり、呆けたり、乱れたりしているうちに観賞価値が下がる錦鯉もあります。